看護師転職基礎知識

遺伝看護専門看護師と災害看護専門看護師

以前、当サイトでも取り上げた専門看護師。分野、人数ともに増加し、 13 分野 2,104 人となりました。

本年度の日本看護協会での認定審査は遺伝看護災害看護の 2 分野が加わり、遺伝看護専門看護師 5 人、災害看護専門看護師 8 人が誕生しています。

審査は 13分野 344 人が受験し、303 人が書類審査を通過しました。そして、筆記試験に合格した 238 人が新たに認定され、専門看護師の総数は 2,104 人になりました。

 

専門看護師は認定看護師よりも取得のハードルが高いとされ、目指す看護師が少なかったのですが、徐々に増えてきていますね。

第 27 回 専門看護師の認定結果

分野 合格者数(人) 2017 年 12 月末時点専門看護師総数(人)
がん看護 71 784
精神看護 29 294
地域看護 2 27
老人看護 17 123
小児看護 25 210
母性看護 9 74
慢性疾患看護 19 169
急性・重症患者看護 27 251
感染症看護 10 55
家族支援 5 57
在宅看護 11 47
遺伝看護 5 5
災害看護 8 8
全 13 分野 合計 238 2,104

専門看護師の記事はこちら

専門看護師(CNS)になるには?資格取得の条件や方法

遺伝看護専門看護師とは

対象者の遺伝的課題を見極め、診断・予防・治療に伴う意思決定支援とQOL向上を目指した生涯にわたる療養生活支援を行い、世代を超えて必要な医療・ケアを受けることができる体制の構築とゲノム医療の発展に貢献する。

 

災害看護専門看護師とは

災害の特性をふまえ、限られた人的・物的資源の中でメンタルヘルスを含む適切な看護を提供する。平時から多職種や行政等と連携・協働し、減災・防災体制の構築と災害看護の発展に貢献する。

 

以前、災害看護に関する記事を作成しました。医療支援は、災害発生直後だけでなく長期的に必要です。時期に応じたケアを多職種や行政などと連携しながら行っていくため、専門的知識を持ったプロフェッショナルの力が必要不可欠なのです。

被災者を救うプロフェッショナル、「災害支援ナース」になるには

参考:日本看護協会ニュースリリース「初の遺伝看護専門看護師・災害看護専門看護師 誕生」

 

 

 

 



女性のおひとりさま看護師、「老後資金」はいくら必要?

ここ数年でだいぶ定着した「おひとりさま女子」。

シングルだという看護師さんも多いのではないでしょうか。

 

もともと結婚を考えていない人、仕事が忙しくて出会いがない人と様々でしょうが、一人で生涯を過ごすためには、いろいろと考えておかなければなりませんね。

 

女性の平均寿命

まず、女性の寿命は何歳までなのでしょうか。厚生労働省の平成28年『完全生命表』によると、87.14歳でした。この寿命は年々上がっています。

 

なお、日常生活に制限のない期間の平均「健康寿命」は74.21歳。あくまで平均ですが、13年間はなんらかの病を患い、人の助けが必要となるのです。

 

人をケアするお仕事の看護師さんは、自分がされる側になることはイメージしにくいですよね。ですが、みんな平等に年を取り、普通にできることが徐々にできなくなってしまいます。そうなったとき、ひとり暮らしで資金もないと大変ですね。

定年から寿命までいくら必要?

定年を65歳と考えた場合、寿命まで21.99年。約22年間の生活資金を考える必要があります。生活資金は「年金」と「貯蓄」が基になりますから、貯蓄は多いほど安心です。一体いくらほどあれば良いのでしょうか?

 

総務省の「家計調査報告」(2016年)によると、60歳以上の消費支出は149,552円でした。食料や住居、光熱費などの生活費から教育・娯楽費まで含めてこの金額となっています。

 

消費支出

35歳未満 150,625円

35~59歳 183,106円

60歳以上 149,552円

 

老後に必要な額を15万円と考え、22年間で計算すると、

 

15万円×12か月×22年=3,960万円

 

という金額になりました。しかし、この額には旅行やショッピング、外食費など人生を楽しむための費用は含まれていません。趣味・娯楽に使う額を5万円として追加して考えてみると、

 

20万円×12か月×22年=5,280万円

 

という額になってしまいました。これだけの蓄えを準備しておくのは、かなり大変ですね。

資金となる年金、退職金、貯蓄について考えよう

年金はいくらもらえる?

給与だけで貯蓄を考えるのは大変ですが、私たちには「年金」があります。人によって受給額は異なりますが、現時点での具体的な額は、日本年金機構から年1回、誕生月に送られてくる「ねんきん定期便」で年金受給額を見ることができます。年金制度に対するご理解を深めてもらうことを目的しているので、一度目を通してみるといいでしょう。

さて、今回は現在の金額を参考に見てみます。厚生年金保険(第1号)受給権者の平均年金月額は、平成27年度末現在で、老齢年金は14万5千円でした。

 

また、65歳以上の平均年金月額(円)は以下の通り。

 

女性 109,180円

男性 178,928円

 

年金受給を22年間と考えて、仮に年金10万円を受給する場合の総額を計算してみましょう。

 

10万円×12か月×22年=2,640万円

 

冒頭に書いた老後の生活費から受給額を引いてみましょう。

 

老後の生活費5,280万円-年金2,640万円=2,640万円

 

老後の生活費に不足するであろう額が、この額です。あなたが40歳だとしたら、60歳までの20年間で年間132万円、月額で11万円程度の貯金をすればよいということになります。

 

退職金はいくらもらえる?

さて、年金だけでなく「退職金」についても考えてみましょう。法律上必ずしも退職金の支給義務はないのですが、就業規則に記載があれば、支払われることになります。額は病院によって様々です。また勤続年数、役職などによっても異なります。

 

退職金の計算方法

大体以下に分類されますので、ご自身で調べて計算してみてください。

  • 基本給×勤続年数
  • 固定額×勤続年数
  • 基本給×勤続年数×評価係数
  • 勤続年数により設定される

 

退職金は老後資金として安心材料になります。無駄遣いせず、貯蓄に加えることが賢明といえるでしょう。

 

準備は早ければ早いほど、毎月の負担が少なくて済みます。老後に必要な額、年金支給額などは人によって様々。この記事を読んだ方は、ぜひ今からご自身のケースを調べて貯蓄を開始していただきたいと思います。

 



ナースの子育て―妊娠時にかかる費用

妊娠・出産は喜ばしいことですが、一方で出費が不安ですよね。一体どのくらいかかるのか、どんな国のサポートがあるのか見ていきましょう!

妊娠から出産までにかかるお金って?

検査費や入院費はもちろん、お祝い金なども考えるとかなりの金額に。一般的にどのくらい必要なのでしょうか。

妊娠健診費

<7万~15万円程>

妊娠中の健康管理は重要なので、定期的に妊婦健診を受けます。日頃の食事や環境など、いろいろなことに気を配る必要がありますので、しっかりと受診しましょう。1回あたりの診察料は5,000円~15,000万円程。出産までの週に14回程受診するので、合計すると大体7万~15万円程になります。

標準的な妊娠健診の例

期間 妊娠初期~23週 妊娠24週~35週 妊娠36週~出産まで
回診回数 1、2、3、4 5、6、7、8、9、10 11、12、13、14
受診間隔 4週間に1回 2週間に1回 1週間に1回

 参考:厚生労働省妊婦健診 」

分娩・入院費

<30~40万円程>

初産の場合、入院は1週間程、2人目以降は5~6日が一般的です。帝王切開は手術前日と当日を含め、10日前後と言われています。平均的な金額は以下の通り。

病院・診療所・助産所の合計 (全国平均値)

平成24年度

入院日数 6日
入院料 110,112円
室料差額(A) 14,653円
分娩料 230,920円
新生児管理保育料 50,445円
検査・薬剤料 11,915円
処置・手当料 13,336円
産科医療補償制度(B) 29,672円
その他(C) 25,324円
小計 486,376円
A~C控除額 416,727円

参考:厚生労働省「出産育児一時金について」

マタニティ用品

<5~10万円程>

マタニティ用品にかかる費用は、平均で約5~10万円程です。出産が早まる事もあるので、余裕をもって準備しておいたほうが良いでしょう。

マタニティウェア、マタニティブラジャー、ルームウェア、お産用ナプキン、産褥ショーツ、骨盤ベルト、腹帯、パジャマ、カーディガン、母乳パッド、タオル、ガーゼ、ハンカチ、ティッシュ、スリッパ、洗面用品、爪切り、マスク、母子手帳ケース等

内祝い

<いただいた額の半分~3分の1相当>

出産祝いを頂いた方にお返しをすることを内祝いと言います。ちょうどお宮参りのころ、生後1か月の時期に送ります。贈るものはタオル。お菓子など日用品・食品などや商品券、カタログギフトなど様々。費用の目安は、いただいた金額の半額から3分の1相当です

心強い助成金制度

このように、妊娠・出産には非常にお金がかかります。ほかにもお七夜、お宮参りなどの行事も考えるとさらに金額は増えていきます。そこで、国や自治体のさまざまな助成金制度を活用しましょう。たとえば、出産育児一時金や児童手当金、高額療養費、育児休業給付金等々。これらの制度のほとんどは申請が必要です。知らずに受け取れなかったということがないよう、事前に確認しておきましょう。

<おもな助成金>

妊婦健康診査費助成金

出産育児一時金

出産手当金

医療費助成

医療費控除

児童手当金

育児休業給付金

失業給付金

 



看護師向け転職サイト、選ぶための比較基準

初めて転職活動をするとなると、いろいろ不安ですよね。忙しくて調べる時間もないし、調べ方も分からないし…という方に向けて「転職サイト」について説明します。

いまや転職活動のツールとして欠かせない「転職サイト」とは一体どんなものなのか、どのように活用すれば良いのかをまとめました。

 

そもそも転職サイトって?

インターネット上で、転職活動・求人情報に関連するノウハウを提供するサイトのことです。

無料で手軽に情報を得ることができるため、たくさんの方に活用されています。あなたも一度は「看護師 転職」などのキーワードで検索をしたことがありますよね。転職サイトがたくさん表示され、どのサイトに登録すればよいのかと悩んだのではないでしょうか。

 

 

転職サイト選びのポイント

そうした方に向けて、転職サイトの選び方についてお話しします。

適当に登録してしまうと後々後悔しますので、ぜひ参考にしてみてください!

 

運営会社がしっかりしている

サイト内を検索すれば、運営会社を調べることができますのでチェックしましょう。

そして、あなたが信頼できる会社か否か考えてみてください。たとえば、「上場企業で知名度が高い」「業界歴が長く、運営基盤がしっかりしている」「職業紹介優良事業者として認定されている」などなど、判断基準はいろいろあります。しっかりしている会社のサイトには、良い求人情報が集まっているものです。

私が人事担当者だったときも、掲載先は慎重に選びました。だって、求人はお金も時間もかかるんです。労力をつぎ込み、一緒に働く人を探すのだから、掲載先のサイトは妥協したくありませんでした。

実際、きちんとした求人サイトからの応募者は、採用する確率も高かったです。個人的な印象ではありますが、そのサイトからの応募者はドタキャンも遅刻もない、しっかりした受け答えの人が多かった気がします。このように、どこから申し込んできたか、という点も採用担当者に影響を与える場合があります。

皆さんも、「なんとなく名前を知ってるし、とりあえず登録しとくか」などと思わずに一度、事前に会社情報を確認してみてください。

 

担当者が信頼できる

やっぱり転職って、「人」と「人」とのマッチングですからね。一方的に紹介してきたり、押し付けてくるような転職サイトは避けたいところです。

逆に、転職の不安や履歴書の書き方について、相談に乗ってくれる窓口があると、とても安心できますね。なので、専任のキャリアアドバイザーがいて、しっかりサポートしてくれそうなところを探しましょう。こうしたサービスを設けている会社は、サイトにきちんと書いてありますので、チェックしておきましょう。

 

ちなみに人事担当の頃の話の続きですが、私も当初、メジャーな会社というだけで依頼して失敗しました。なんというか、担当が杓子定規で親身になってくれている気がしなかったんですね。

「これはルールなので駄目です」とか、「応募が来なければ、オプションつけてみますか」とか。もう少し、情熱持ってくれていいんじゃないの、って感じましたよ。

最終的に依頼したところは、とてもサポートが丁寧で好感がもてたので、ずっと使っていました。不明点があってもスグ電話で丁寧に対応してくれたので、安心感があったんです。きっと社員教育がしっかりしてるんだろうなと思いましたね。

ここで、信頼できる人を見極めるためにチェックポイントご紹介しておきます。正直、数回の面会や電話でその人が信頼できるかどうかなんてわかりません。しかしポイントを押さえておくと、精度の高い判断ができるようになってきます。

信頼できない人の特徴

  • 他社の批判をする。
  • メリットばかり言い、デメリットに触れない。
  • 初対面なのに馴れ馴れしい。
  • 話に一貫性がない。
  • 心がこもっておらず、マニュアルをただ話している印象。
  • 結論を急ぐ。こちらの気持ちなど気にしない。

たとえば、洋服店で買い物をしたときに、店員さんからこんな接客を受けた経験はありませんか?こっちはその服に魅力を感じていないのに、やたらと勧めてくる。試着したときに、サイズが合ってなくても「ピッタリですよ~」「着続けていればフィットしてきますよー」なんて言って、半ば強引に買わせようとする。こうなると、もうこの店で買い物を続けたくなくなりますよね。もしかしたら、ほかに合う服があるかもしれないけど、この店員さんからは買いたくない…という気持ちになってしまいます。

信頼できる人の特長

  • その分野・業界に詳しい。
  • こちらの要望をしっかり聞いてくれる。
  • こちらを理解したうえでアドバイスしてくれる。
  • メリットだけでなく、デメリットもきちんと伝えてくれる。
  • 礼節をわきまえている。
  • 結論を急かさない。

提供する側は〈プロ〉であることが求められます。ある商品を誰かに紹介するとなったとき、その商品の魅力は何か、きちんと勉強していること。プラスだけでなくマイナスも理解しておく必要があります。そうした努力を怠り、サービスを提供しようとしたって、だれも欲しいと思いませんよね。きちんとその商品の特徴を理解すれば、どんな人に似合うかが見えてくるのです。

また、こちらが何を希望しているか、きちんとヒアリングしてくれるかどうかも重要です。たとえば洋服店で「スカートを探している」って店員に伝えたときに、

店員A「ちょうど昨日、新作が入ったんですよ!これどうですか?」

店員B「どんなデザインをお探しですか?」

と言われたら、どちらの店員さんから買いたいでしょうか。きっとBさんですよね。この方は、この後も「普段使いか」「何色を購入することが多いか」「丈は長めが良いか」等々、いろいろ聞いてくれると思います。そして、お店の中から一番条件に合ったものを勧めてくれるでしょう。これで自分に合った1着に出会えたら、とっても嬉しいですよね。ウキウキして購入し、大事にしますよね。同時に、またあの人から買いたいなって思うはずです。

転職も同じです。知識が豊富で、こちら側の希望を聞き取り、条件に合ったところを親身になって探してくれる。そんなアドバイザーなら、あなたの転職を成功に導くことでしょう。とくに人生にかかわることですから、協力者はしっかり見極めましょう!

 

求人情報が豊富

信頼されているサイトには、求人も集まってくるものです。登録数は調べることができるので、チェックしてみてください。

もちろん件数が豊富なほど、良い病院に出会う可能性も高まります。また、最終更新日もチェックして、何件ほど新着があるかも見ておくといいでしょう。

 

求人以外のお役立ち情報も豊富

「面接」「給与」「ステップアップ」などの役立つ情報が載っているサイトはお勧めできます。それだけ、看護職の就職・転職に詳しい人材が働いているということですからね。

 

サイトが見やすく使いやすい

これも意外と大事ですよね。検索性が高い、情報が整理されていて目的にたどり着きやすい。こうした点も利用者を考えているかのチェックポイントになります。

あとは好みの問題ですが、かわいらしい・色使いが優しい・シンプルなど自分に合ったサイトだと、なお良しですね。入職先が決まるまでお付き合いするサイトですから、相性も大切だと思います。

 

転職サイトの登録について

同じ求人でも、利用する転職サイトによって条件が違うこともありますので、複数の求人サイトに登録しておき、比較検討すると良いでしょう(もちろん先ほどもお話ししたように、きちんと選定しましょう)。

複数というのは、サイトによって求人情報が違うので、優良求人を見逃さないためでもあります。しかし、たくさん登録してしまうと、あちこちから情報がひっきりなしに来てしまいウンザリしてしまいます。かといって1件では比べる対象がないので、厳選して3~5件くらいが妥当だといえます。

慎重に事を進めたい方は、1社からスタートしてみても良いでしょう。なんとなく「こんな感じなんだな」と感覚をつかめてきたら、2社、3社と登録していくのも有りだと思います。

 

避けたい転職サイトの特徴

  • 頻繁に紹介される。しかも、あまり条件に合っていない。
  • 紹介数が少ない
  • 希望していた内容と違う
  • 紹介しておきながら、担当者が詳しくない
  • 乗り気でないのに、マッチングさせようとしている

これらは、評判の良くない転職サイトに登録してしまった場合に生じてしまうケースです。そんな転職サイトにあたってしまったら、別の転職サイトに切り替えたほうが良いですよ。

 

転職は、人生を変える大きなイベントです。入職してから「前の職場のほうが良かった…」などと後悔しないよう、しっかり情報収集しましょう。

 



ファイト!

 

 

看護師の病院選びに欠かせない「休日・休暇」について

「休みが取れない」という理由で今の職場を辞める又は辞めたい方。つぎに病院選びをする際、休みに関する情報はしっかりと確認するようにしましょう。

 

「休日」とは?

「休日」は労働義務のない日。「週1回または4週間に4日以上の休日」を与えなければならないとされています(法定休日)。シフト勤務を採用している場合、勤務シフトが組まれていない非番の日が、この休日に当たります。また、法律上義務付けられているわけではないが、就業規則等で定めた追加の休日は法定外休日といいます。

  • 法定休日…週1回または、4週間に4日以上の休日
  • 法定外休日…週休2日制の片方の休日、国民の祝日、正月・お盆休み等、法定休日を上回る休日のこと

「休暇」とは?

一方「休暇」とは、労働義務のある日が労働を免除される日。本来は出勤日なのですが、本人の申請によって取得できる休みのことです。これは「法定休暇」と「法定外休暇」に分けられます。

 

  • 法定休暇…年次有給休暇、産前産後の休業、生理日休暇、育児・介護休業、子の看護休暇、介護休暇
  • 法定外休暇…夏季休暇、慶弔休暇、リフレッシュ休暇など

 

看護職員の週休形態件数と休みの日数

日本看護協会によると、完全週休 2 日制が確保されている病院は69.8%。1病院あたりの平均年間所定休日総数は 115.1 日でした。

 

常勤看護職員の週休形態件数の割合

形態 件数  割合(%)
完全週休2日制(4週8休制含む) 2,231件 69.8%
月3回週休2日制(4週7休制含む) 178件 5.6%
月2回週休2日制(4週6休制含む) 364件 11.4%
月1回週休2日制(4週5休制含む) 36件 1.1%
週休1日半制(土曜日等の半日勤務) 67 件 2.1%
週休1日制 3件 0.1%
その他 227 件 7.1%
無回答・不明 92件 2.9%

全体 3,198件/100.0%

こうしてみると4週8休が一番多いけれど、4週6休のところも11.4%ありますね。きちんと求人票でチェックすべき点といえます。

年間の所定休日総数

休日   件数  割合(%)
 100 日未満  240件  7.5%
 100~110 日未満  637件  19.9%
 110~120 日未満  703件  22.0%
 120~130 日未満  1,282件  40.1%
 130 日以上  88件  2.8%
 無回答・不明   248件  7.8%

全体 3,198件/100.0%

平均値 115.1 日

40.1%の病院が120~130日の休日を取り入れています。4週8休で120~130日の休みを採用している病院は、探せば結構ありそうですね。

参考:日本看護協会「2011年病院看護実態調査」

 

年間休日数の計算一例

求人票の休日欄に、「4週8休」「4週6休」「完全週休2日」等と書かれています。休暇欄には「夏期休暇4日」「リフレッシュ休暇3日」等と書かれています。なので、それぞれの日数を確認し、プラスしていきましょう。

たとえば4週8休の場合、105日に加えて国民の祝日(15日)と正月休暇(5日)、夏季休暇(5日)とすると、休日は1年間併せて130日です。4週6休日の場合は、79日に加えて国民の祝日(15日)と正月休暇(5日)、夏期休暇(5日)とすると、休日は1年間併せて104日となります。

 

  • 4週8休(完全週休2日)…年間休日数105日前後
  • 4週6休…年間休日数79日前後

 

記入例

  • 休日

「4週8休」、「国民の休日」、「完全週休2日制」、「年間110日」、「祝祭日」、「創立記念日」等

  • 休暇

「年次有給休暇20日」、「夏期休暇5日」、「年末年始6日」、「子育て支援休暇2日」、「永年継続休暇」、「特別休暇」「子の看護休暇」等 ※日数の記載がない場合もあります。

 

計算例

  • 4週8休(完全週休2日)

105日+国民の祝日(15日間)+正月休暇(5日間+夏期休暇5日間=130日

  • 4週6休

79日+国民の祝日15日間+正月休暇5日間+夏期休暇5日間=104日

 

こうしてみると、8休と6休ではかなりの差がありますね。ハードな業務をこなす看護師にとって、休みの日数は非常に重要です。事前の比較検討を忘れないようにしましょう。

 

休日手当について

残業代のほかに、法定休日労働に対して支払われる割増賃金(休日手当)についても確認していきましょう。看護職という仕事上、休日でも出勤するケースはあると思うので理解しておきましょう。

 

休日手当とは、休日労働に対して支払われる割増賃金のことです。労働基準法において、週に1回または、4週に4回以上の休日(法定休日)を与えなければならないと定められています。この法定休日における労働は休日労働となり、通常の賃金の35%増し以上の賃金(休日手当)を支払わなければならないとされています。なお、休日をいつにするかは看護師の勤務シフトによって異なります。そして、休日労働手当の対象となるのはシフトで休日と定められた日に出勤した場合ですね。

 

さて、「法定休日」の労働に対して支払われる休日手当の計算は以下のような式になります。

 

法定休日労働の時間数(時間)×1時間あたりの賃金(円)×1.35

 

「法定外休日」の労働については、割増賃金の支払いは規制がありません。しかし、法定外休日の労働が「時間外労働」に該当する場合は、少なくとも25%の割増賃金を支払わなければなりません。

 

自分の休日出勤が法定休日出勤か否か。法定休日出勤であれば、きちんと賃金が支払われているのかどうか確認しましょう。



看護師の転職・復職、「福利厚生」も見逃せない!

福利厚生とは、給料とは別に支給しているサポート(非金銭報酬)のことです。「福利」の意味は、幸福と利益。幸福をもたらす利益。そして「厚生」は、人間の生活を健康な豊かなものにすること。つまり福利厚生とは、職員に幸福と利益をもたらし、健康と豊かさを与えるための制度なのです。 近年、職員の離職を防ぐため、また優秀な人材を確保するために、より充実した福利厚生を用意する病院が増えています。

 

福利厚生は「法定福利」と「法定外福利」がある

福利厚生は大きく以下の2つに分けられます。

法定福利

法律で定められている福利厚生。雇用保険、労災保険、健康保険、厚生年金保険、介護保険などの社会保険が該当します。

法定外福利

法律で定められていない、病院ごとに設けられた福利厚生。たとえば、住宅手当や交通費、健康診断の補助、保養所などが該当します。

 

法定外福利の種類について

職員のモチベーション維持にもつながる福利厚生。「法定外福利」には、どのようなものがあるか見ていきましょう。

  • 住宅関連…住宅手当、家賃補助/社宅・独身寮/持家援助
  • 健康・医療関連…健康診断(がん検診等法定への上積み)/メンタルヘルスケア
  • 育児・介護支援関連…育児休業(法定への上積み)/託児施設/育児補助(ベビーシッター補助含む)/介護休業・看護休暇(法定への上積み)
  • 慶弔・災害関連…慶弔・災害見舞金/遺族年金、遺児年金、遺児育英年金
  • 文化・体育・レクリエーション関連…余暇施設(運動施設、保養所)/文化・体育・レクリエーション活動支援
  • 自己啓発・能力開発関連…公的資格取得・自己啓発(通信教育等)支援、リフレッシュ休暇
  • 財産形成関連…財形貯蓄制度、社内預金、持株会個人年金など(従業員拠出)への補助
  • その他…社員食堂・食事手当など

参考:厚生労働省「福利厚生制度の種類別企業数割合」

こうした「法定外福利」は法定福利とは異なり、病院側が任意で実施しているものです。そのため、最近では独自のユニークな制度を取り入れているところも増え、多様化が進んでいます。見比べてみると、病院によってけっこう違うんだと実感すると思いますよ。

 

福利厚生制度、『カフェテリアプラン』って?

福利厚生について調べていると、『カフェテリアプラン』をいうワードを目にした方もいると思います。これは、自分で“自由に選択できる”福利厚生制度のこと。厚生労働省では、「勤労者などの対象者に対して所定の福利厚生予算をポイントという形で付与し、対象者は、所定期間内に利用したい福利厚生メニューを消化して利用。ポイントを使うことにより、通常よりお得に福利厚生を利用することができるもの」としています。最近、取り入れている病院が増えてきているので、調べてみてはいかがでしょうか。

 

特色ある福利厚生

24時間オープンの院内保育園

これは病院ならではといえますね。送り迎えが楽で、何かあってもすぐに駆け付けることができます。現在お子さんがいる方。将来、出産後も働き続けたい方は、院内保育園付きの病院を選ぶことをお勧めします。

運動会

グループ病院で実施されている場合、病院対抗で大規模なイベントとなります。当日は全国から職員が大集合し、力を競い合います。なお後述しますが、こうしたスポーツイベントは楽しみになる方もいれば、負担になる方もいるので注意が必要です

選べる白衣

パンツタイプやワンピースタイプ、カラーバリエーションも豊富な白衣の中から、気分に合わせて選べる病院も。またトレンドとしては白衣からスクラブに移行しています。

スクラブ…半袖で首元がVネックになっている医療用白衣。「ごしごし洗う」という意味を持つ「スクラブ」が語源。気軽に洗え、生地が傷みにくい。近年、アメリカではスクラブが主流。

他にも海外・国内旅行や有名ホテル会員、クラブ&サークル支援、ハイキング、バーベキュー、忘年会、温泉ツアーなどのイベント支援…とたくさんあります。見比べてみるだけでも楽しいので、ぜひ調べてみてください。

 

「運動会」などのレクリエーション、職員の反応は?

従業員 1,000 人以上の企業での文化レクリエーション活動支援の実施率は 63%だそうです。イベントの中身は、「社員旅行」(32.8%)、「集合研修」(28.9%)、「ボーリング大会」(22.9%)などなど。2割以上の会社で、なんらかのイベントが行われています。

また、社員旅行に参加したことのある人に、行ってなにが良かったか聞いたところ、「普段コミュニケーションが少ない人と会話ができた」(25.5%)、「社員旅行が、その後の共通の話題、思い出になった」(18.1%)、「職場の仲間の仕事だけでは見えない面に気付いた(15.9%)が上位に上げられていました。

参考:総務省「福利厚生施策の在り方に関する研究会 」

病院でも職員旅行や運動会を実施しているところは多く、イベントを通して他職種のスタッフと知り合いになれたとメリットを感じている人は多いようです。院内結婚は、こうした交流から発展することもあり、参加して良かったという声もよく耳にします。

しかし一方で、気を付けなければならないこともあります。それは運動会などのスポーツイベントです。年に1度、体を動かす程度のものならいいのですが、全力を注がないと許さないって病院もあるんです!仕事の合間に集まって練習なんてことも当たり前。練習するグループは同じ職場だから「仕事があって行けません」は通用しない。運動神経の良い人なら楽しく取り組めるかもしれませんが、運動が苦手な人だと苦痛そのもの。これが原因で離職したケースもあるくらいなんです。

なので転職活動では、年に1度くらいならと侮らず、どのレベルのスポーツイベントを実施しているか調べることをお勧めします(とくに体力に自信のない方、運動音痴の方!)。でないと、せっかくの福利厚生によって幸福になるどころか、不幸になってしまいますから…。

 

福利厚生は給与や業務内容と同じように、見逃せない転職時のチェックポイントです。内容が充実した病院で、安心して長く働きたいものですね。



専門看護師(CNS)になるには?資格取得の条件や方法

看護師としてある程度経験を積むと、「スキルアップしたい」「資格を取りたい」と考える人は多いのではないでしょうか。そこで今回のテーマは『専門看護師』(CNS:Certified Nurse Specialist)についてです。

 

専門看護師の役割とは

日本看護協会が認定した資格で、「水準の高い看護を効率よく行うための技術と知識を深め、卓越した看護を実践できると認められた看護師」のこと。専門看護分野において、以下6つの役割を果たします。

個人、家族及び集団に対して卓越した看護を実践する。(実践)
看護者を含むケア提供者に対しコンサルテーションを行う。(相談)
必要なケアが円滑に行われるために、保健医療福祉に携わる人々の間のコーディネーションを行う。(調整)
個人、家族及び集団の権利を守るために、倫理的な問題や葛藤の解決をはかる。(倫理調整)
看護者に対しケアを向上させるため教育的役割を果たす。(教育)
専門知識及び技術の向上並びに開発をはかるために実践の場における研究活動を行う。(研究)

 

資格取得の条件

なりたいからといって誰でも目指せる資格ではありません。専門看護師になるための条件として以下のものがあります。

・日本国の看護師免許を取得していること
・5年以上の実践経験を持つ看護師であること ※うち3年間以上は専門分野の実務研修であること
・看護系の大学院で修士課程を修了していること
・専門看護師認定審査に合格していること

※5年ごとに更新

専門看護師の種類と特徴

1994年に発足して以来、分野と活躍の場は増え続けています。そして2017年4月現在、13分野が特定されています。登録者数とともにご紹介します。

分野 特定年月 認定開始年月 登録者数
1. がん看護 1995.11  1996.6  713
2. 精神看護 1995.11  1996.6  265
3. 地域看護 1996.11  1997.6  25
4. 老人看護 2001.7  2002.5  107
5. 小児看護 2001.11  2002.5  184
6. 母性看護  2002.7  2003.3  64
7. 慢性疾患看護  2003.7  2004.3  149
8. 急性・重症患者看護  2004.7  2005.3  223
9. 感染症看護  2006.7  2006.11  44
10. 家族支援  2008.4  2008.11  52
11. 在宅看護  2012.5  2012.12  36
12. 遺伝看護  2016.11  2017.12誕生見込み  0
13. 災害看護  2016.11  2017.12誕生見込み
合計人数  1,862

登録者数が一番多い「がん看護専門看護師」。特長は、がん患者の身体的・精神的な苦痛を理解し、患者やその家族に対してQOL(生活の質)の視点に立った水準の高い看護を提供することです。

「地域看護専門看護師」の特長は、産業保健、学校保健、保健行政、在宅ケアのいずれかの領域において水準の高い看護を提供し、地域の保健医療福祉の発展に貢献すること。

「老人看護専門看護師」は、高齢者が入院・入所・利用する施設において、認知症や嚥下障害などをはじめとする複雑な健康問題を持つ高齢者のQOLを向上させるために高度な看護を提供すること。

このように専門看護師は、複雑な問題を抱えた人々、ご家族・地域などに対し、特定分野の専門的な看護を提供するための知識や技術、高度なコミュニケーション能力を備え、看護活動を行うことが特徴です。

取得する方法

2017年4月現在、教育機関数は108大学院303課程。自分が志す専門分野の教育学ぶため、2年間は大学院に通い、総計26単位または38単位を取得するために学ぶことになります。基本的に仕事との両立は難しいので、休職するか一度退職しなければなりません。資格取得支援のサポートが充実している病院では経済面のバックアップがありますが、ない場合には学費はもちろん、生活費も自費でまかなう必要があります。2017年3月現在 、日本全国で活躍している専門看護師は1,862名。認定看護師の約10分の1です。このことからも、専門看護師は取得するハードルが高いと言えます。

専門看護師総数

1,862名

専門看護師教育課程:13分野108大学院303課程

認定看護師総数

17,250名

認定看護師教育課程:21分野58教育機関105課程

認定看護管理者総数

2,874名

認定看護管理者教育課程:73教育機関ファーストレベル65課程、セカンドレベル58課程、サードレベル30課程

 

認定看護師に比べて取得するハードルが高い専門看護師ですが、医療現場でのニーズは年々高まっています。興味のある方は、教育機関など調べてみてください!

 

「教育機関検索」

「分野別教育機関一覧」

 

参考:日本看護協会ホームページ「専門看護師」



看護の現場が変わる!DiNQL(ディンクル)とは

皆さんはDiNQL(ディンクル)をご存じですか?DiNQLとは、労働と看護の質を向上させるためのデータベース事業のことです。

 

問題解決の糸口となる膨大なデータ

看護師が長く安心して働ける環境をつくるためには、看護の質を上げることが必要です。そこで注目されたのが「ビックデータ」。これからの医療において、日本中の患者のデータをいかに解析するかが大きな注目を集めています。そしてまた、看護の現場においてもデータを活用しようという動きが加速しています。労働状況や医療安全、人員配置ほか、ありとあらゆる膨大なデータを収集し、比較分析できるシステムがDiNQL(ディンクル)。評価指標に基づいたデータを入力することで、全国平均と自分の病院を比べることが可能に。日本看護協会が2012年度から取り組み、2017年度には609病院が参加しています。

そもそもビックデータとは

総務省では、ビッグデータを「事業に役立つ知見を導出するためのデータ」と定義しています。また、IT用語辞典には以下のように掲載されています。

「ビッグデータとは、従来のデータベース管理システムなどでは記録や保管、解析が難しいような巨大なデータ群。明確な定義があるわけではなく、企業向け情報システムメーカーのマーケティング用語として多用されている。
多くの場合、ビッグデータとは単に量が多いだけでなく、様々な種類・形式が含まれる非構造化データ・非定型的データであり、さらに、日々膨大に生成・記録される時系列性・リアルタイム性のあるようなものを指すことが多い。今までは管理しきれないため見過ごされてきたそのようなデータ群を記録・保管して即座に解析することで、ビジネスや社会に有用な知見を得たり、これまでにないような新たな仕組みやシステムを産み出す可能性が高まるとされている。」

引用:IT用語辞典「ビックデータ」

医療におけるビックデータ

私たちが医療機関を受診すると生まれるデータは、非常に様々で情報量も膨大です。下記のデータは医療におけるビックデータといえます。

レセプトデータ

レセプトとは、病院などの医療機関が健康保険組合に提出する月ごとの診療報酬明細書のことです。健康保険で定められた基準に基づいて作成されるもので、患者ごとに処方された診療内容が記載されています。レセプトを見れば、その患者がどんな治療を受けたのかが分かります。

DPCデータ

DPCとは、「Diagnosis Procedure Combination」の略。診断(Diagnosis)と治療・処置(Procedure)を組み合わせ(Combination)たものです。患者の病名や症状、治療内容を厚生労働省が定めた診断群1572に分類し、分類ごとに1日あたりの入院費用を定めた新しい計算方式です。

 

DiNQLの特長。職場環境を改善する糸口

さて、このように医療業界においてもデータが活用されているなかで、労働と看護の質を向上させるDiNQLはどのような特長があるのでしょうか?

DiNQLは、看護職が健康で安心して働き続けられる環境整備と看護の質向上に向けた、看護管理者のデータマネジメントの取り組み(PDCAサイクル)を支援する仕組みです。そのツール(道具)として、ベンチマーク評価を行うITシステムを提供します。
インターネット経由で全国の病院から労働と看護の質評価指標データ(人員配置や労働時間、看護実践の内容、患者アウトカム等)を収集し、同規模・同機能を 備える病院や病棟と比較したベンチマーク評価を行います。
ITシステムにデータを入力すると、すぐにグラフや結果が表示されるため、他施設との違いや自施設の強みと弱みを把握し、経年的な変化をデータで確認しながら、病棟マネジメントの改善、看護実践の強化に結びつけることが期待されます。

引用:労働と看護の質向上のためのデータベース(DiNQL)事業

結果だけでなく、「なぜ」・「どうして」が見える

職員の労働時間や誤嚥件数などの数値結果だけでなく、結果につながる経緯まで見えるようになります。

職場環境の問題・課題を可視化できる

数値化により看護の質が可視化され、潜んでいた課題が明確になります。そうすれば、環境整備にも取り組みやすくなります。

 

DiNQLの目標

日本看護協会では、以下を目標に掲げています。

  1. 看護実践をデータ化することで、看護管理者のマネジメントを支援し、看護実践の強化を図る
  2. 政策提言のためのエビデンスとしてデータを有効活用し、看護政策の実現を目指す

これから一層少子高齢化が進み、医療も「病院完結型」から「地域完結型」へと移っていきます。

地域完結型の医療

複数疾病を抱える高齢患者が増加する、これからの日本。入院して病気を”治す医療”から、共存しながらQOLの維持・向上を目指す”支える医療”へとシフトしていきます。患者にとって住み慣れた地域の診療所やクリニックで、病気・ケガの診断、治療、健康診断、検診などを行い、切れ目の無い医療を提供していこうというものです。

こうした地域完結型の医療において、今後、さらに重要となってくるのが情報共有とデータの活用。その大きな役割を担っているのがDiNQLなのです。DiNQLの導入によって、病院全体の労働環境改善と質向上が期待されています。より良い医療が実現すれば、患者さんにとっても素晴らしいことですよね。

もし今後、あなたが入力のお手伝いを任されたら、大変だとは思いますが“患者さんのため、現場・同僚・ご自身のため”に頑張ってくださいね!きっと発見もたくさんあって、やりがいのある業務だと思いますよ!

看護師の仕事って?なるためには?

いま看護職としてお勤めの方は「知ってるよ」とお思いでしょうが、これから看護職を目指す方に向けて、基本的なことをお伝えしたいと思います。

看護職の種類

看護師、保健師、助産師、准看護師の4種類あります。看護師、保健師、助産師は国家試験に合格し、厚生労働省大臣から免許を得る国家資格。准看護師は都道府県が行う地方試験に合格して、知事から免許を得ます。なお、看護師は医師の指示なしに医療行為ができますが、准看護師は医師・看護師の指示なしでは医療行為を行えません。

  • 看護師
  • 保健師
  • 助産師
  • 准看護師

看護師の仕事

さて、この4種類の中で一番就業者数の多い看護師。業務内容は、「保健師助産師看護師法」(保助看法)という法律に定められていて、「療養上の世話」と「診療の補助」とがあります。療養上の世話とは環境整備や食事・清拭・排泄の介助、生活指導など、看護師の看護師の判断で行う業務です。診療の補助は、医師の指示に基づいて看護師が行う医療行為のこと。血圧・体温・脈拍の測定や採血、薬剤の投与、創部の清潔管理、医療機器の操作などが該当します。

  • 療養上の世話
  • 診療の補助

看護師になるためには

一般的に高等学校を卒業後、法律で定められた養成施設(4年制の看護大学か、3年制の看護専門学校・短期大学)で、最低3年以上勉強をし、国家試験に合格する必要があります。免許は一度取得すると更新の必要はなく、一生ものの資格です。とはいえ、医療現場は日々進化しているので、看護師になってからも勉強をし続けなければなりません。「大変だな」と思うでしょうが、患者さんの命にかかわることなので、努力を怠るわけにはいかないのです。

看護師「求人票」読み方の基本

転職活動をしていると、「求人票」を目にすると思います。ここには必要な情報がたくさん載っていますが、漠然と眺めていてもいけません。意味・意図を理解して、比較検討の材料にしていきましょう。

ちなみに編集者時代、たくさんの施設の求人票を1冊にまとめる仕事も経験しましたが、施設によって表記が異なるので担当者への確認作業が大変でした。フォーマットが統一されていたら作りやすいし、見る側にも優しいのにな~と思いました。

あなたにとって必要な情報が記載されてないケースもあるでしょう。その場合は、紙に書き出して問い合せるなどの対応が必要です。こうした作業を漏れなく行うために、読み方を理解しておきましょう

 

求人票一例

雇用形態について

常勤(正職員)とは、一定の期間がない契約を結び、就業先に正規雇用されて業務に従事する職員のこと。昇給や賞与、社会保険、福利厚生などの待遇が充実しています。

一方、期間の定めがある雇用契約で、業務に従事する職員は非常勤(パート)です。給与や福利厚生などの条件面は劣る場合が多いのですが、時間の面で都合にあった働き方ができ、残業も少ないといった利点があります。

 

資格について

看護師の場合は、もちろん看護師国家資格が必要ですね。准看護師も都道府県知事による免許の取得が必要ですが、看護助手の場合は資格は不要です。採血や注射などの医療行為はしません。患者さんの身のまわりの世話や院内整頓、事務の補助など、医療行為以外の業務をサポートします。もしこの記事を読んでいる方で、資格は持っていないけど医療の仕事に携わりたいなら、看護助手に応募してみてはいかがでしょうか。未経験でも歓迎してくれる病院は多いですし、やりがいのあるお仕事ですよ。

 

給与について

給与は職場が労働の見返りとして支払うすべての賃金のこと。

基本給・住宅手当・通勤手当など(所定内給与)に、各種手当(所定外給与)を加え、そこから社会保険料と税金を引いた額が手取りです。ちなみに支給額は、前職のキャリアや取得している資格によって変わるケースもあります。

  • 基本給…手当を含まない一か月の賃金
  • 月給…基本給に固定で支払われる手当をプラスしたもの
  • 手取り…月給から保険料や税金をマイナスしたもの

※こちらの記事も併せてごらんください。

「看護師の給与について」

 

勤務時間について

「2交替制」と「3交替制」があります。

2交替制は日勤帯と夜勤帯で看護師が入れ替わります。夜勤の労働時間が長くなりますが、休息時間もあります。勤務時間が長い分、オフタイムもしっかり確保できます。シフトが組みやすくスケジュールが分かりやすい点も特長といえます。

一方、3交替制は日勤帯・準夜勤帯・深夜勤帯の 3 パターンで 看護師が入れ替わります。1回あたりの勤務時間は比較的短く負担は少ないですが、次の勤務までのインターバルも短くなってしまいます。2交替制に比べると変則的なため、生活リズムが乱れてしまう可能性も。どちらが向いているか、しっかりと考えておきましょう。

 

手当について

給与に加えて支給される手当。病院によって設定されている手当は異なるので、求人票で確認してみましょう。

  • 家族手当…家族を扶養している人に対して支払われる。
  • 役職手当…管理職・役付者に支払われる。
  • 資格手当…看護師という資格について支払われる。
  • 通勤手当…通勤の費用に対して支払われる。
  • 住宅手当…賃貸・借家住まいの人に支払われる。
  • 夜勤手当…夜勤に対して支払われる。
  • 時間外労働手当…1週間に40時間、1日に8時間を超えて勤務した場合に支払われる。
  • 交代勤務手当…過酷な労働に対して支払われる(夜勤手当とは別)。

社会保険について

社会保険は生活を保障するために設けられた公的な制度。以下のようなものがあります。

  • 雇用保険…失業後の求職している期間中、失業給付金を受け取るための保険。
  • 労災保険…業務中や通勤中の事故・災害によって生じた病気、ケガなどに対して給付を受け取れる保険。
  • 健康保険…ケガや病気をした時に、治療費の補填をしてくれる保険。
  • 厚生年金保険…国民年金に上乗せされて給付される年金。

有休休暇について

有給休暇とは、一定期間勤続した労働者に対して、心身の疲労を回復しゆとりある生活を保障するために付与される休暇のことです。

年次有給休暇の発生要件

年次有給休暇の発生要件+全労働日の8割以上出勤

業種、業態にかかわらず、また、正社員、パートタイム労働者などの区分なく、一定の要件を満たした全ての労働者に対して、年次有給休暇を与えなければなりません(労働基準法第39条)。

年次有給休暇の付与日数

また、働いた年数に応じて、年次有給休暇の日数も増えていきます。

(1) 通常の労働者の付与日数

働き始めた日からの継続期間 与えられる有給休暇日数
6か月 10日
1年6か月 11日
2年6か月 12日
3年6か月 14日
4年6か月 16日
5年6か月 18日
6年6か月以上 20日

(2)パートタイム労働者の付与日数

週の所定労働日数 年間所定労働日数 勤続年数
6か月 1年

6か月

2年

6か月

3年

6か月

4年

6か月

5年

6か月

6年

6か月以上

4日 169~ 

216日

7日 8日 9日 10日 12日 13日 15日
3日 121~ 

168日

5日 6日 6日 8日 9日 10日 11日
2日 73~  

120日

3日 4日 4日 5日 6日 6日 7日
1日 48~  

72日

1日 2日 2日 2日 3日 3日 3日

参考:厚生労働省「年次有給休暇の付与日数は法律で決まっています」

退職金について

退職金は法律で定められた制度ではなく、病院ごとに規則が定められています。原則、就業規則で定めていなければ退職金を支払わなくても違法ではありません。ですので、退職金の有無については事前に確認しておきましょう。なお支払われる場合でも、退職金規定によって退職金の金額は変わります。

通勤について

通勤手当は、法律上義務付けられていません。そのため、支給しなくても違法ではなく、手当をつける場合も金額の上限を決めるのは病院次第です。そのため、支給されるかどうか、全額支給か一部を支給か、上限があるのかどうかなどもチェックしておきましょう。

 

保育室について

病院内もしくは病院隣接場所に設置し、職員の子供を預かる保育施設です。メリットは、何かあれば連絡をしてくれるし、迎えに行きやすい点。24時間体制の場合は、夜勤でも安心して預けられる点です。デメリットは院内の人間関係が、保育室にも影響する場合がある点。煩わしい場合もありますが、いざというときも安心で送り迎えが楽なのは、ママナースにとっては大事なことですよね。

 

寮について

近年、快適できれいな寮が増えてきています。とくに上京した場合、自分で探すのは大変なので借りるケースが多いですね。相場よりも安く借りることが出来、職場まで近い場合が多いのでとても助かります。一方、同僚や先輩が同じ寮だった場合、オンオフの切り替えが難しいのがデメリットと言えます。仲間が近くにいて心強い、相談しやすい人もいますが、苦手な先輩だと気が休まらないですよね。気兼ねなくリラックスしたい人にとっては、寮は難しいかもしれません。

寮が向いている人…安く抑えたい。職場の仲間と過ごしたい。

(税金などの負担は増えてもプライベートタイムをゆっくり過ごしたいなら、住宅手当を貰って自分で探す方がお勧め)