2017年 10月 の投稿一覧

訪問看護師の仕事、メリットとデメリット

訪問看護師になろうかな、と考えている方へ

病院とは違うとことで働きたいな、と考えたとき、「訪問看護ステーション」で訪問看護師を考えたことはありませんか?経験のないナースがやれるのか、メリットやデメリットはなんでしょうか。

 

訪問看護師の現状

訪問看護ステーションで働く看護師の割合は、 1,067,760名のうち、たった2,8%だそうです。ステーションは現在 9,735件。人口10万人あたりの都道府県別訪問看護事業所数で言うと、全国平均は7施設。特に関東エリアは低い傾向にあって、栃木県が4施設、埼玉県が4.1施設、千葉県が4.5施設という結果。2025年問題を間近に控え、施設自体は年々増加しているのにも関わらず、なり手が追いついていないのが現状です。

 

なぜ、訪問看護師になったの?

病院やクリニックで働く看護師が多い中、なぜ訪問看護師になったのか、現職の方に聞いてみました。

「利用者さんとじっくり向き合える、やりがいのある仕事だから」

「これからの高齢化社会になくてはならない分野だったし、在宅での看護を経験したかったので」

「急性期が年齢的にきつく感じてきたので。休職期間を少し作ってから、訪問看護を始めました」

などなど。やりがいを求めるケースのほかに、病院からの転職理由は「体力面」「ストレスをなくしたい」「家庭との両立」なども挙げられました。

 

訪問看護師になってみて、どうですか?

転職してみてどうだったか、という問いに対しては、

〈メリット〉

「利用者さん、ご家族とじっくり向き合える」

「平日勤務で夜勤がない。子供がいるので助かる」

「なくてはならない分野なので、働く場所には困らず、より好条件の職場を探せる」

「やることが幅広いので、スキルアップができる」

「自転車での訪問なので、体力がつくし、ダイエットにもなる」

 

〈デメリット〉

「小規模なので、休みがとりにくい」

「オンコール対応がきつい」

「利用者さんを訪問する以外の事務処理が多い。処理能力が高い方ではないので大変」

「自転車での訪問なのだが、なかなか道が覚えられない」

「ほかに頼る人がいないので不安。医療事故を起こさないか、相談に正しく対応できるか…」

「以前の職場は総合病院で教育システムもしっかりいていたし、研修に参加する機会も多かった。でもいまは研修がほとんどないので、自分で積極的に学ぶ姿勢がないと成長できない」

※オンコールとは、業務外時間に利用者さんからの急患時の電話対応役として待機すること。おこなっていない事業所もあれば、当番制で正社員からパートまで持ち回りで担当するケースもあるようです。

 

病院でもクリニックでも訪問看護でも、良い点もあれば悪い点もあって当然ですね。事業所によって条件は異なりますので、自分の外せない希望を踏まえ、しっかりと情報収集してください。また、自分の性格に合っているかどうかを考慮して決めたほうが良いでしょう。

 

参考:厚生労働省「平成26年 看護職員の現状と推移」「平成25年 人口動態調査」、全国訪問看護事業協会「平成29年 訪問看護ステーション数調査結果」



スキルアップの思考法~認定看護師編~

看護師としてある程度経験を積むと、「もっと成長したい」「資格を取りたい」と考える人は多いのではないでしょうか。そこで今回は、スキルアップについて取り上げたいと思います。

 

スキルアップするための思考法

忙しいなかで、さらに自分を高めようという意識はとても素晴らしいことです!しかし、「先輩が○○の勉強をしているから私もやろうかな」という考え方はいけません。重要なのは、あなたが将来どうなりたいのか。そのためにどんな学びが必要なのかです。このことを明確にしておきましょう。キャリアビジョンをクリアにしたうえで勉強の目標を設定すれば、思考がブレたり挫折することもなくなります。また、その目標ですが「実行可能であること」「明確・具体的であること」「ワクワクすること」の方がより早く実現できます。

実行可能であること

「目標は高く!」と意気込むのも良いですが、実現できなければ意味がありません。それどころか、失敗に終わったら後悔だけが残り、「もう成長できなくていいや。面倒くさい…」と諦め、自分にとってマイナスの結果になってしまいます。ですから、いままでの自分を振り返り、「これだったら、頑張れば絶対成功する!」と思える設定をしましょう。

 

明確・具体的であること

たとえばダイエットで「夏までに痩せよう」と思っても、気が付いたらやめていたという経験はありませんか?あまり本気でなかったのかもしれませんが、具体的でなかったことも原因のひとつです。では仮に、この目標を「8月までに3キロ痩せよう」と修正してみたらいかがでしょう。いまは5月だからあと3か月で3キロか。よし、1か月で1キロ痩せよう。そのためには…と、思考がどんどん次に展開していくはずです。人は漠然とした目標より、具体的な方が行動しやすいのです。あなたもきっと、国家試験を受けたときに経験したはずです。目標は“明確・具体的”に作ってみましょう。

 

ワクワクすること

夢に近づいた姿を想像し、ワクワクできるか―。これは意外と大事なことです。目標に近づくためには、地味でコツコツ作業の連続ですよね。だから「疲れたなぁ。今日はもういいかな…」とモチベーションが下がったとき、自分を奮い立たせるエネルギーが必要なのです。それが、“将来のカッコいい自分を想像する”ことなのです。「あの資格を取得すれば、ずっとできなかった○○ができる。だから、今やっている暗記だって苦じゃない!」というように。これも皆さん、きっと国試受験のときに経験してますよね?「苦しかった学生生活もあと少しで終わり。合格すれば看護師になれるんだ!」って。ぜひ、気持ちが前向きで楽しくなるような目標を決めてください。

 

認定看護師の役割

さて今回は「認定看護師になること」を目標に、話を進めていきます。認定看護師とは、日本看護協会が認定した資格で、「高度化し専門分化が進む医療の現場において、水準の高い看護を実践できると認められた看護師」のことです。ただ単に資格を持つことが目的ではありません。日々進化し続け、ニーズが多様化する現場では、より専門的な知識・技術を身に付け、質の高い看護を提供するために、資格が大いに役立つのです。

 

資格取得の条件

なりたいからといって誰でも目指せる資格ではありません。認定看護師になるための条件として以下のものがあります。

・日本国の看護師免許を取得していること
・5年以上の実践経験を持つ看護師であること ※うち3年以上は認定看護分野の実務研修が必要
・日本看護協会が定める615時間以上の認定看護師教育を修了すること
・認定看護師認定審査に合格すること

※5年ごとに更新

 

認定看護師の種類

1995年に発足して以来、分野と活躍の場は増え続けています。そして2017年8月現在、21分野が特定されています。

感染管理/糖尿病看護/乳がん看護/皮膚・排泄ケア/緩和ケア

がん化学療法看護/集中ケア/救急看護/がん性仏痛看護

認知症看護/摂食・嚥下障害看護/脳卒中リハビリテーション看護

訪問看護/手術看護/新生児集中ケア/小児救急看護

慢性心不全看護/慢性呼吸器疾患看護/透析看護

がん放射線療法看護/不妊症看護

 

取得する方法

2017年8月現在、日本全国で活躍している認定看護師は18,728人。

「私も目指したい!」という場合、認定看護師教育機関で6ヶ月以上・615時間以上の認定看護師教育を受講が必要になります。

2017年4月現在、認定されている教育機関は54、教育課程は100あります。目指したい分野の教育機関はどこにあるのか、定員数はどのくらいなのか、興味のある方は調べてみてはいかがでしょうか。

 

「教育機関検索」

「分野別教育機関一覧」

 

参考:日本看護協会ホームページ「認定看護師」