看護師の転職・復職、「福利厚生」も見逃せない!

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福利厚生とは、給料とは別に支給しているサポート(非金銭報酬)のことです。「福利」の意味は、幸福と利益。幸福をもたらす利益。そして「厚生」は、人間の生活を健康な豊かなものにすること。つまり福利厚生とは、職員に幸福と利益をもたらし、健康と豊かさを与えるための制度なのです。 近年、職員の離職を防ぐため、また優秀な人材を確保するために、より充実した福利厚生を用意する病院が増えています。

 

福利厚生は「法定福利」と「法定外福利」がある

福利厚生は大きく以下の2つに分けられます。

法定福利

法律で定められている福利厚生。雇用保険、労災保険、健康保険、厚生年金保険、介護保険などの社会保険が該当します。

法定外福利

法律で定められていない、病院ごとに設けられた福利厚生。たとえば、住宅手当や交通費、健康診断の補助、保養所などが該当します。

 

法定外福利の種類について

職員のモチベーション維持にもつながる福利厚生。「法定外福利」には、どのようなものがあるか見ていきましょう。

  • 住宅関連…住宅手当、家賃補助/社宅・独身寮/持家援助
  • 健康・医療関連…健康診断(がん検診等法定への上積み)/メンタルヘルスケア
  • 育児・介護支援関連…育児休業(法定への上積み)/託児施設/育児補助(ベビーシッター補助含む)/介護休業・看護休暇(法定への上積み)
  • 慶弔・災害関連…慶弔・災害見舞金/遺族年金、遺児年金、遺児育英年金
  • 文化・体育・レクリエーション関連…余暇施設(運動施設、保養所)/文化・体育・レクリエーション活動支援
  • 自己啓発・能力開発関連…公的資格取得・自己啓発(通信教育等)支援、リフレッシュ休暇
  • 財産形成関連…財形貯蓄制度、社内預金、持株会個人年金など(従業員拠出)への補助
  • その他…社員食堂・食事手当など

参考:厚生労働省「福利厚生制度の種類別企業数割合」

こうした「法定外福利」は法定福利とは異なり、病院側が任意で実施しているものです。そのため、最近では独自のユニークな制度を取り入れているところも増え、多様化が進んでいます。見比べてみると、病院によってけっこう違うんだと実感すると思いますよ。

 

福利厚生制度、『カフェテリアプラン』って?

福利厚生について調べていると、『カフェテリアプラン』をいうワードを目にした方もいると思います。これは、自分で“自由に選択できる”福利厚生制度のこと。厚生労働省では、「勤労者などの対象者に対して所定の福利厚生予算をポイントという形で付与し、対象者は、所定期間内に利用したい福利厚生メニューを消化して利用。ポイントを使うことにより、通常よりお得に福利厚生を利用することができるもの」としています。最近、取り入れている病院が増えてきているので、調べてみてはいかがでしょうか。

 

特色ある福利厚生

24時間オープンの院内保育園

これは病院ならではといえますね。送り迎えが楽で、何かあってもすぐに駆け付けることができます。現在お子さんがいる方。将来、出産後も働き続けたい方は、院内保育園付きの病院を選ぶことをお勧めします。

運動会

グループ病院で実施されている場合、病院対抗で大規模なイベントとなります。当日は全国から職員が大集合し、力を競い合います。なお後述しますが、こうしたスポーツイベントは楽しみになる方もいれば、負担になる方もいるので注意が必要です

選べる白衣

パンツタイプやワンピースタイプ、カラーバリエーションも豊富な白衣の中から、気分に合わせて選べる病院も。またトレンドとしては白衣からスクラブに移行しています。

スクラブ…半袖で首元がVネックになっている医療用白衣。「ごしごし洗う」という意味を持つ「スクラブ」が語源。気軽に洗え、生地が傷みにくい。近年、アメリカではスクラブが主流。

他にも海外・国内旅行や有名ホテル会員、クラブ&サークル支援、ハイキング、バーベキュー、忘年会、温泉ツアーなどのイベント支援…とたくさんあります。見比べてみるだけでも楽しいので、ぜひ調べてみてください。

 

「運動会」などのレクリエーション、職員の反応は?

従業員 1,000 人以上の企業での文化レクリエーション活動支援の実施率は 63%だそうです。イベントの中身は、「社員旅行」(32.8%)、「集合研修」(28.9%)、「ボーリング大会」(22.9%)などなど。2割以上の会社で、なんらかのイベントが行われています。

また、社員旅行に参加したことのある人に、行ってなにが良かったか聞いたところ、「普段コミュニケーションが少ない人と会話ができた」(25.5%)、「社員旅行が、その後の共通の話題、思い出になった」(18.1%)、「職場の仲間の仕事だけでは見えない面に気付いた(15.9%)が上位に上げられていました。

参考:総務省「福利厚生施策の在り方に関する研究会 」

病院でも職員旅行や運動会を実施しているところは多く、イベントを通して他職種のスタッフと知り合いになれたとメリットを感じている人は多いようです。院内結婚は、こうした交流から発展することもあり、参加して良かったという声もよく耳にします。

しかし一方で、気を付けなければならないこともあります。それは運動会などのスポーツイベントです。年に1度、体を動かす程度のものならいいのですが、全力を注がないと許さないって病院もあるんです!仕事の合間に集まって練習なんてことも当たり前。練習するグループは同じ職場だから「仕事があって行けません」は通用しない。運動神経の良い人なら楽しく取り組めるかもしれませんが、運動が苦手な人だと苦痛そのもの。これが原因で離職したケースもあるくらいなんです。

なので転職活動では、年に1度くらいならと侮らず、どのレベルのスポーツイベントを実施しているか調べることをお勧めします(とくに体力に自信のない方、運動音痴の方!)。でないと、せっかくの福利厚生によって幸福になるどころか、不幸になってしまいますから…。

 

福利厚生は給与や業務内容と同じように、見逃せない転職時のチェックポイントです。内容が充実した病院で、安心して長く働きたいものですね。



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