専門看護師(CNS)になるには?資格取得の条件や方法

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看護師としてある程度経験を積むと、「スキルアップしたい」「資格を取りたい」と考える人は多いのではないでしょうか。そこで今回のテーマは『専門看護師』(CNS:Certified Nurse Specialist)についてです。

 

専門看護師の役割とは

日本看護協会が認定した資格で、「水準の高い看護を効率よく行うための技術と知識を深め、卓越した看護を実践できると認められた看護師」のこと。専門看護分野において、以下6つの役割を果たします。

個人、家族及び集団に対して卓越した看護を実践する。(実践)
看護者を含むケア提供者に対しコンサルテーションを行う。(相談)
必要なケアが円滑に行われるために、保健医療福祉に携わる人々の間のコーディネーションを行う。(調整)
個人、家族及び集団の権利を守るために、倫理的な問題や葛藤の解決をはかる。(倫理調整)
看護者に対しケアを向上させるため教育的役割を果たす。(教育)
専門知識及び技術の向上並びに開発をはかるために実践の場における研究活動を行う。(研究)

 

資格取得の条件

なりたいからといって誰でも目指せる資格ではありません。専門看護師になるための条件として以下のものがあります。

・日本国の看護師免許を取得していること
・5年以上の実践経験を持つ看護師であること ※うち3年間以上は専門分野の実務研修であること
・看護系の大学院で修士課程を修了していること
・専門看護師認定審査に合格していること

※5年ごとに更新

専門看護師の種類と特徴

1994年に発足して以来、分野と活躍の場は増え続けています。そして2017年4月現在、13分野が特定されています。登録者数とともにご紹介します。

分野 特定年月 認定開始年月 登録者数
1. がん看護 1995.11  1996.6  713
2. 精神看護 1995.11  1996.6  265
3. 地域看護 1996.11  1997.6  25
4. 老人看護 2001.7  2002.5  107
5. 小児看護 2001.11  2002.5  184
6. 母性看護  2002.7  2003.3  64
7. 慢性疾患看護  2003.7  2004.3  149
8. 急性・重症患者看護  2004.7  2005.3  223
9. 感染症看護  2006.7  2006.11  44
10. 家族支援  2008.4  2008.11  52
11. 在宅看護  2012.5  2012.12  36
12. 遺伝看護  2016.11  2017.12誕生見込み  0
13. 災害看護  2016.11  2017.12誕生見込み
合計人数  1,862

登録者数が一番多い「がん看護専門看護師」。特長は、がん患者の身体的・精神的な苦痛を理解し、患者やその家族に対してQOL(生活の質)の視点に立った水準の高い看護を提供することです。

「地域看護専門看護師」の特長は、産業保健、学校保健、保健行政、在宅ケアのいずれかの領域において水準の高い看護を提供し、地域の保健医療福祉の発展に貢献すること。

「老人看護専門看護師」は、高齢者が入院・入所・利用する施設において、認知症や嚥下障害などをはじめとする複雑な健康問題を持つ高齢者のQOLを向上させるために高度な看護を提供すること。

このように専門看護師は、複雑な問題を抱えた人々、ご家族・地域などに対し、特定分野の専門的な看護を提供するための知識や技術、高度なコミュニケーション能力を備え、看護活動を行うことが特徴です。

取得する方法

2017年4月現在、教育機関数は108大学院303課程。自分が志す専門分野の教育学ぶため、2年間は大学院に通い、総計26単位または38単位を取得するために学ぶことになります。基本的に仕事との両立は難しいので、休職するか一度退職しなければなりません。資格取得支援のサポートが充実している病院では経済面のバックアップがありますが、ない場合には学費はもちろん、生活費も自費でまかなう必要があります。2017年3月現在 、日本全国で活躍している専門看護師は1,862名。認定看護師の約10分の1です。このことからも、専門看護師は取得するハードルが高いと言えます。

専門看護師総数

1,862名

専門看護師教育課程:13分野108大学院303課程

認定看護師総数

17,250名

認定看護師教育課程:21分野58教育機関105課程

認定看護管理者総数

2,874名

認定看護管理者教育課程:73教育機関ファーストレベル65課程、セカンドレベル58課程、サードレベル30課程

 

認定看護師に比べて取得するハードルが高い専門看護師ですが、医療現場でのニーズは年々高まっています。興味のある方は、教育機関など調べてみてください!

 

「教育機関検索」

「分野別教育機関一覧」

 

参考:日本看護協会ホームページ「専門看護師」



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