看護師「求人票」読み方の基本

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転職活動をしていると、「求人票」を目にすると思います。ここには必要な情報がたくさん載っていますが、漠然と眺めていてもいけません。意味・意図を理解して、比較検討の材料にしていきましょう。

ちなみに編集者時代、たくさんの施設の求人票を1冊にまとめる仕事も経験しましたが、施設によって表記が異なるので担当者への確認作業が大変でした。フォーマットが統一されていたら作りやすいし、見る側にも優しいのにな~と思いました。

あなたにとって必要な情報が記載されてないケースもあるでしょう。その場合は、紙に書き出して問い合せるなどの対応が必要です。こうした作業を漏れなく行うために、読み方を理解しておきましょう

 

求人票一例

雇用形態について

常勤(正職員)とは、一定の期間がない契約を結び、就業先に正規雇用されて業務に従事する職員のこと。昇給や賞与、社会保険、福利厚生などの待遇が充実しています。

一方、期間の定めがある雇用契約で、業務に従事する職員は非常勤(パート)です。給与や福利厚生などの条件面は劣る場合が多いのですが、時間の面で都合にあった働き方ができ、残業も少ないといった利点があります。

 

資格について

看護師の場合は、もちろん看護師国家資格が必要ですね。准看護師も都道府県知事による免許の取得が必要ですが、看護助手の場合は資格は不要です。採血や注射などの医療行為はしません。患者さんの身のまわりの世話や院内整頓、事務の補助など、医療行為以外の業務をサポートします。もしこの記事を読んでいる方で、資格は持っていないけど医療の仕事に携わりたいなら、看護助手に応募してみてはいかがでしょうか。未経験でも歓迎してくれる病院は多いですし、やりがいのあるお仕事ですよ。

 

給与について

給与は職場が労働の見返りとして支払うすべての賃金のこと。

基本給・住宅手当・通勤手当など(所定内給与)に、各種手当(所定外給与)を加え、そこから社会保険料と税金を引いた額が手取りです。ちなみに支給額は、前職のキャリアや取得している資格によって変わるケースもあります。

  • 基本給…手当を含まない一か月の賃金
  • 月給…基本給に固定で支払われる手当をプラスしたもの
  • 手取り…月給から保険料や税金をマイナスしたもの

※こちらの記事も併せてごらんください。

「看護師の給与について」

 

勤務時間について

「2交替制」と「3交替制」があります。

2交替制は日勤帯と夜勤帯で看護師が入れ替わります。夜勤の労働時間が長くなりますが、休息時間もあります。勤務時間が長い分、オフタイムもしっかり確保できます。シフトが組みやすくスケジュールが分かりやすい点も特長といえます。

一方、3交替制は日勤帯・準夜勤帯・深夜勤帯の 3 パターンで 看護師が入れ替わります。1回あたりの勤務時間は比較的短く負担は少ないですが、次の勤務までのインターバルも短くなってしまいます。2交替制に比べると変則的なため、生活リズムが乱れてしまう可能性も。どちらが向いているか、しっかりと考えておきましょう。

 

手当について

給与に加えて支給される手当。病院によって設定されている手当は異なるので、求人票で確認してみましょう。

  • 家族手当…家族を扶養している人に対して支払われる。
  • 役職手当…管理職・役付者に支払われる。
  • 資格手当…看護師という資格について支払われる。
  • 通勤手当…通勤の費用に対して支払われる。
  • 住宅手当…賃貸・借家住まいの人に支払われる。
  • 夜勤手当…夜勤に対して支払われる。
  • 時間外労働手当…1週間に40時間、1日に8時間を超えて勤務した場合に支払われる。
  • 交代勤務手当…過酷な労働に対して支払われる(夜勤手当とは別)。

社会保険について

社会保険は生活を保障するために設けられた公的な制度。以下のようなものがあります。

  • 雇用保険…失業後の求職している期間中、失業給付金を受け取るための保険。
  • 労災保険…業務中や通勤中の事故・災害によって生じた病気、ケガなどに対して給付を受け取れる保険。
  • 健康保険…ケガや病気をした時に、治療費の補填をしてくれる保険。
  • 厚生年金保険…国民年金に上乗せされて給付される年金。

有休休暇について

有給休暇とは、一定期間勤続した労働者に対して、心身の疲労を回復しゆとりある生活を保障するために付与される休暇のことです。

年次有給休暇の発生要件

年次有給休暇の発生要件+全労働日の8割以上出勤

業種、業態にかかわらず、また、正社員、パートタイム労働者などの区分なく、一定の要件を満たした全ての労働者に対して、年次有給休暇を与えなければなりません(労働基準法第39条)。

年次有給休暇の付与日数

また、働いた年数に応じて、年次有給休暇の日数も増えていきます。

(1) 通常の労働者の付与日数

働き始めた日からの継続期間 与えられる有給休暇日数
6か月 10日
1年6か月 11日
2年6か月 12日
3年6か月 14日
4年6か月 16日
5年6か月 18日
6年6か月以上 20日

(2)パートタイム労働者の付与日数

週の所定労働日数 年間所定労働日数 勤続年数
6か月 1年

6か月

2年

6か月

3年

6か月

4年

6か月

5年

6か月

6年

6か月以上

4日 169~ 

216日

7日 8日 9日 10日 12日 13日 15日
3日 121~ 

168日

5日 6日 6日 8日 9日 10日 11日
2日 73~  

120日

3日 4日 4日 5日 6日 6日 7日
1日 48~  

72日

1日 2日 2日 2日 3日 3日 3日

参考:厚生労働省「年次有給休暇の付与日数は法律で決まっています」

退職金について

退職金は法律で定められた制度ではなく、病院ごとに規則が定められています。原則、就業規則で定めていなければ退職金を支払わなくても違法ではありません。ですので、退職金の有無については事前に確認しておきましょう。なお支払われる場合でも、退職金規定によって退職金の金額は変わります。

通勤について

通勤手当は、法律上義務付けられていません。そのため、支給しなくても違法ではなく、手当をつける場合も金額の上限を決めるのは病院次第です。そのため、支給されるかどうか、全額支給か一部を支給か、上限があるのかどうかなどもチェックしておきましょう。

 

保育室について

病院内もしくは病院隣接場所に設置し、職員の子供を預かる保育施設です。メリットは、何かあれば連絡をしてくれるし、迎えに行きやすい点。24時間体制の場合は、夜勤でも安心して預けられる点です。デメリットは院内の人間関係が、保育室にも影響する場合がある点。煩わしい場合もありますが、いざというときも安心で送り迎えが楽なのは、ママナースにとっては大事なことですよね。

 

寮について

近年、快適できれいな寮が増えてきています。とくに上京した場合、自分で探すのは大変なので借りるケースが多いですね。相場よりも安く借りることが出来、職場まで近い場合が多いのでとても助かります。一方、同僚や先輩が同じ寮だった場合、オンオフの切り替えが難しいのがデメリットと言えます。仲間が近くにいて心強い、相談しやすい人もいますが、苦手な先輩だと気が休まらないですよね。気兼ねなくリラックスしたい人にとっては、寮は難しいかもしれません。

寮が向いている人…安く抑えたい。職場の仲間と過ごしたい。

(税金などの負担は増えてもプライベートタイムをゆっくり過ごしたいなら、住宅手当を貰って自分で探す方がお勧め)



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